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きまぐれ日記

2009年12月15日(Tue)
【そっかそっか】
かまい倒しすぎて猫に距離置かれるの、私だけじゃなくて安心しました。
しかしすぐにじゃれてくるのは可愛いなあ。
クラトスが猫だったら、すごくクールな猫そうです。
もちろん道端の人間なんかには触るどころか近づくことすら許されない。
しょっちゅう近所で見かけるのと、その気位の高さから、
きっと野良猫なんだろうと哀れんで餌を与えたりするも、完全シカト。
なんと可愛くない猫だ!と腹をたてつつも、あまりの一匹狼ぷりにそんなことでこの冬が越せるんだろうか……、と心配するユアンさま。
(ユアンさまかよ)
どうにか懐柔しようと毎日通うんだけど、触れるどころかやっぱり餌も食べてもらえない。
とうとう寒さが厳しくなってちらちらと雪が降り始めたある日、どうしても気になって網を片手に家を飛び出します。
近所の人に変な目で見られようと、子供に「おじさん、冬は虫いないよ」とつっこまれようと気にせずひたすら探索。
ようやく見つけた猫は、普段より更に距離を置いてユアンをじっと見つめます。
近づこうとしたら、さっと塀の向こうに行かれそうな状況に仕方なく立ち止まるユアンさま。
こちらを見据えるその目に、猫とは思えない知性の輝きを見た気がして、思わず口を開いていました。

「猫よ、私はおまえを飼うつもりはない。おまえの自由を拘束したり、主人面をするつもりもない。ただ、この冬だけでいいから、私の家に来てはくれないだろうか」

猫はまばたきすらしないように、じっとユアンの顔を見つめます。

「──この寒空の下、毛皮ひとつで彷徨うおまえを見ていられないのだ」

猫はやはりユアンの顔を、静かで真っすぐな瞳で見つめるばかり。
その瞳の中に、迷うような困ったような翳りが生じた気がしたのは、ユアンの錯覚だったのでしょうか。
それからどれくらい時間が経ったでしょう。
ちらちらと舞い落ちる雪は、地面やユアンの体に触れては音もなく消えてゆきます。
決して焦れたわけでもないのに、無意識にユアンの足が一歩踏み出しました。
ざり、と細かな砂が鳴る音にはっと息を飲んだのはユアン自身でした。
しまった、と思うも時すでに遅し。
静寂の魔法が解けた途端、猫は身をひるがえしあっという間にいなくなってしまいました。
ユアンのついたため息はただ白く染まり、右手に握った網の固い感触だけが、ひとつの虚しい現実なのでした。

その三日後くらいに、あっさりロイドに抱き上げられてる猫クラトスの姿を発見して、ショックを受けてると可愛いと思うよ。
便乗妄想しようと思ったら、猫よりユアン萌えに走ってしまいました。
ちなみにクラトスはロイドに飼われてるから餌いらないしユアンの家に行くわけにもいかないんだよみたいな。
でもこの後からは、少しだけユアンとの距離が縮まってるといいなと思います。
それでもやっぱり触らせてはもらえないんだけどね!

08:45

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