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2012年02月03日(Fri) 【すっかり+】 読書期に入ってしまった気がします。 どうせしばらくすれば飽きるんで、気分が乗ってる今の内に読みまくろうと思います。 そんなわけでニール・ゲイマンの『墓場の少年』を読みました。 タイトルとあらすじとカーネギー賞とニューベリー賞をダブル受賞したという華々しい経歴に惹かれて手に取ったんだけど、 これはすごい。まじで面白すぎてびっくりした。 最高傑作の言葉に偽りなしでした。 正直そんなには期待してなかったから、読みながら嬉しくてたまらなかったです。 内容は、一家惨殺事件が起こりたった一人生き残った赤ちゃんが、迷い込んだ墓地でそこに住む幽霊たちに育てられるというファンタジーホラー。 ただのほのぼのいい話かと思ったら、冒険あり感動あり萌えありの大名作でした。 墓場の幽霊たちは個性派揃いで楽しいし、主人公の少年も勇敢で可愛いんだけど。 彼の後見人になった死者と生者の狭間の存在、サイラスがやばいくらいかっこいい! どんくらいかっこいいかって、一度読みおわった後で即座にサイラスの登場シーンだけ再読してしまったくらいかっこいい。 長身で、博識で、落ち着いてて、正体不明でひたすらミステリアス。そのくせ過保護でちょっと不器用で優しいときたもんだ。 顔がかっこいいなんて記述は全くないんだけど(外見描写が服の黒さと肌の青白さくらいしかない)、話し方や声の調子の描写、立ち居振る舞いから溢れるかっこよさにもはやメロメロです。 結局正体は最後までわからなかったところもいい。 たぶんヴァンパイアだと思うんだけどね。夜にしか出歩かないし、コウモリみたいに飛ぶし、口にするものはただ一つ(ただしバナナではない)だし。 最後の最後で明かされた過去のやんちゃっぷりとか、やたらとかっこいい立場名とか、なんか彼を構成するなにもかもがかっこいい。 後見人と養い子としての関係もたまらなくいい。 もちろんサイラス抜きにしてもとても面白い小説なんだけど、彼がいるおかげで楽しさが何倍にも膨れ上がりました。 文章も非常に読みやすくて、翻訳小説の文体大好きだけど読みにくくて困るよね派の私でさえさらっと読めました。 ていうか文体も好みすぎて、一文一文わくわくしながら読みました。 特に成長したボッド(主人公の少年)が、自分の家である墓場で襲ってきた悪人たちと地形の利を生かして対決するシーンがあるんだけど。 そこでの一文、『ここはぼくの墓場だ』にしびれるほどときめいた。 自信と余裕さとプライドと、自分の住む場所に対する愛情がすごく詰まった名文すぎる。 かっこいいよボッド! やはりかっこいい人に育てられると、養い子もかっこよく育つもんなんだね。 なんつーか、こういう山場での文章が感動的かつかっこいい本が大好きです。 最後はほろりとしつつも、あったかい気持ちで読みおわりました。 ブクログでの評価もばっちり★五つ付けておいたよ。 新世界より以来の個人的大ヒットでした。 過保護でミステリアスなかっこいい後見人萌えな人にはぜひ読んでいただきたい一冊です。 つーか最近とんとんとんっと面白い本にばっかり当たってて、自分の運のよさにびっくりだ。 おかげで読書おもしれー!もっといっぱいすごい本に出会いたい!と、より本読みたい欲が上がっていくよ。 とりあえずニール・ゲイマンには、サイラスメインの小説を書いてもらいたいです。 若かりしころのサイラスとか、ボッドと別れたあとのサイラスとか、なんでもいいからサイラスをぜひ! いっそ続編でもいいよ。 大きくなったボッドがサイラスを助ける話とか読みたい。 書かれることはないってわかってるけど、超読みたい! シリーズものじゃない本にはまると、こういうところが切ないですよね。 あーサイラスかっこいいよー。 猫がストーカーすぎて困ります。 人の後ついて「たまたまこっちに用事があったんだからね!」みたいな顔するし、風呂に入ってたらニャーニャーうるさいし。 仕方なく中に入れてやると、うろうろした挙げ句今度は出せとばかりに鳴きはじめるし。 この暴君がっ! しかしそんなところが可愛い。 こないだ猫の気持ちがわかるサイトを熟読したおかげで、ちょっと仲良くもなれました。 抱き上げたらゴロゴロいうし、膝の上にも乗ってくるんだぜ! あとは布団の中にさえ入ってきてくれれば文句ないんだけど。いまだに超嫌がります。 もしかして閉所恐怖症の気があるんだろうか。 いやそんなまさか。 拍手ぱちぱちありがとうございますー!レスは追記にて! [追記を読む] 13:24 重要なお知らせ@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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