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2012年02月19日(Sun) 【あー】 泣いた泣いた。 スメラギの国読みました。 表紙に猫がいるのとタイトルから、「猫の出てくるファンタジーかな〜」と思ってたらがっつりホラーでした。しかも内容超えっぐいんだけど。 猫の虐殺シーンが大量に出てきて、胸が悪くなりました。動物が虐待されたり死んだりする話が大嫌いなので(それで南極大陸も途中で見るのやめた)読んでてまじ辛かった。 正直内容がこんなに面白くなかったら、てゆーか朱川先生の本じゃなかったら読むのやめてたレベル。 猫好きは読んではいけない話だなあと思いつつ、でもこれは猫好きのためのホラーだなとも思います。 猫が好きだからこそ、主人公の絶望とか恐怖とか苦しみがよくわかります。 猫嫌いな人が読んでも、猫好きな人ほどがっつりこないと思う。 朱川先生は間違いなく猫好きなんだろうなあというのがひしひし伝わってきました。それでこんな話が書けるんだから容赦ないよなあ。 猫の部分はいただけなかったけど、輝かしい未来を目前にしていたはずの主人公が、ちょっとした間違いから追い詰められて憔悴していく様は素晴らしかったです。 相変わらず登場人物が追い詰められたり絶望していく話が大好きです。 むしろそれを求めてホラーを読んでいるといってもいいくらいだからな。 お化けより怪物より殺人マシーンより、豹変する人間とか精神がすり減ってく人間の精神描写が一番こわい。 優しかった人間がすさんでいく様とかぞくぞくする。 そんなわけで中盤の辺りの展開は本当に素晴らしかったです。 猫も猫で超怖くて、思わず私も自分の家の猫がちょっと怖くなってしまったくらい。 愛猫に「コロス」とか言われて襲いかかられたらなんかもうどうしたらいいかわからないよね。命の危機を感じて殺しちゃったりしたら、冷静に戻った後にもう絶望だよね。 絶望に絶望が重なりまくってそこまでやるか!ってくらいの追い詰めっぷりにちょっと感嘆してしまいました。 だから最後の展開は微妙に残念だったなあ。なんか一気にまとめた感があってすごくもったいなかった。 せっかくあそこまでやるなら、どうせなら最後まで突き抜けて欲しかったです。 あれはあれでいい終わり方なんだろうけど、救いようのないぐちゃぐちゃな終わり方をしてくれていたら、ブクログ評価は★5つ付けてたと思う。とりあえず今回は4つ止まりになりました。 ちなみに個人的評価は★が面白くない、★★が普通、★★★が面白い、★★★★が超面白い、★★★★★がやっべえ出会っちゃった!すごすぎるよこの本!なんで、この本も超面白かったんだけどね! 幸い今のところ★ひとつは付けたことないです。 本運がいいのか評価が甘めなのか、つまんね!と思う本にはなかなか出会わないからなあ。 最後まで読めないから評価付けられないのかもしれないけども。 とりあえずこの本は、あらすじか注意書きをつけるべきだと思う。 表紙の絵とか全く怖くないから、猫スキーさんが「猫の話なら読んでみようかな!」と気軽に手を取ったら目も当てられないよ。 文庫にはあらすじ付いてるのに、どうしてハードカバーってあんまりあらすじ付かないんだろうね。 そして、レスラーの心理分析官も読みました。読んだのちょっと前なんだけどね。 図書館で借りて読んで、読み終わって返却したその足で本屋に行って同じ本を購入してきました。 基本的に図書館で借りて読んで面白かった本は、「再読したい!」と思ったタイミングで購入するようにしてるんだけど。 この本はなんかすぐ買わないと!って気分になりました。さすがはベストセラー。素晴らしかったです。 ノンフィクションなんで、被害者の方の写真とか載ってる(つってもそんなにえぐくはない)んだけど、その部分は見てついつい眉をひそめてしまいました。 人がどう殺されたかとかは、ノンフィクションではあまり見たくないんだよな。フィクションなら楽しめるけど、実際にあった事件となるとなんか痛ましさと悲しさしか感じない。 だから被害者側についてはあまり知りたくなかったりします。 そのくせ犯罪者の心理とか手口については興味津々なわけだから、我ながら矛盾してるんだけどさ。 とりあえず、冒頭にニーチェの深淵についての言葉(怪物と闘う者は〜のあれ)が書いてあってびっくりしました。 どうやらレスラーさんが自己を戒めるために心に刻んでる的な言葉らしいんだけど、ついこないだ青エクで同じことをメフィスト氏が言ってらしたからほら。 こんな短期間で見ると、なんだか運命的なものを感じてしまうよね。 あれか。ニーチェ読めって天からのお告げか。 私の貧弱な脳ミソじゃまともに読めない気もするけど、その内チャレンジしてみようかな。 うん。その内。 内容は、ためになったようなならないような。面白いといっていいかわからないけど、とても興味深く読めました。 私でも知ってるような殺人犯が出てきて、裏話的なものが読めたり。心理分析についてとか、どうして彼らが人を殺すに至ったか的な話とか。 読みながら面白いと思うんだけど、面白いと思うことがなんだか後ろめたくて、まさに深淵を覗き見る気分でした。 思ったのは、彼らは加害者なんだけど被害者でもあるのかなということです。 レスラーさんいわく、面接をした犯罪者(全員殺人者)は全員が全員、幼いころに精神的虐待を受けた経験があるんだそうです。 白人が何割とか、親が離婚した人が何割とか、肉体的虐待、性的虐待が何割とか、要因は色々あるけど全員一致は精神的虐待だけ(だと思う)。 となると、やっぱり親の影響というのは凄まじいのかなと思います。 特に子供なんかは、世界が狭いからその中で親が占める割合はかなり大きいもんね。そんで、傷つきやすいから、些細なことでもひどく辛い思いをしたりするし。 生まれつきの殺人者なんかいるわけないから、(たとえ生まれつきなにかが欠落してたりしても、きっかけがない限り人に危害を加えるようには育たない)育ってきた環境やら生きていく上でのあれこれが、積み重なって人を殺すことをなんとも思わなかったりさらには楽しく思ったりするようになるのかなと考えるとすごく悲しいですね。 例に出された内容も、親が夜になると部屋に行くように命じるとか(夫婦水入らずで過ごしたいから)、引っ越した友達の連絡先を探してくれなかったとか、なんか「えっ、そんな程度で?」と思えるような些細なものもあってびっくりしました。 普段から冷たくあたられてて、印象に残ったできごとがそれってことだったのかもしれないけど。それがそこまで心の傷になるもんなんだなあ。 かといってやったことが許されるわけでもないし、ひどい目にあいながらもまっとうに生きてる人は山ほどいるわけだから同情するわけでもないけども。 ちなみに愛されなかった子供は成長しても愛し方がわからず、人とうまく接したり繋がりがもてないようになるという部分の説明を読んでいて、 どうしてだか頭に雲雀さんが浮かびました。 いや、この本読みながら思い浮かべるのはどうよと自分でも思ったけどさ。 あの人嫌いっぷりと、人を傷つけることを厭わない(むしろ楽しんでる)彼の性質は、どう培われたのかがやっぱり気になる。 愛されなかった子供が非行に走ってうんぬんのところとか、なんかもろ当てはまるんだもんよ。 やっぱり雲雀さんは冷たい家庭で育ったのかな。隼人とかザンザスとかの荒れてるキャラの暗い過去や家庭環境を思うに、雲雀さんもそれなりの過去を持ってそうだと思うんだ。 できれば幸せな家庭で育っていてほしいけど、幸せな家庭で育った子が、あんなになるわけないもんな。 しかも最強の不良として恐れられて人を殴りまくってる息子を止める様子もないもんね。 親も教師も警察も誰も止めないから、雲雀さんはまともに育つきっかけを失ってしまったことになるんだな。と、レスラーの本を読みながらずっとつらつら考えていました。 雲雀さん本人が好きでやってることとはいえ、まだ未成年なわけだから周囲の責任も大きいよなあ。 せめて小学生くらいのときに、ちゃんと向き合ってだめなことはだめだと教えてくれる大人がいたら、雲雀さんはあんな風に孤高と暴力を愛する人間にはならなかったんじゃないかな。 そうなれば雲雀さんは雲雀さんじゃなくなってしまうわけだから、それはそれで問題なんだけど。 ただ、せめて将来的にちゃんと好きな人とかできて幸せになってほしかったなあなんて。 レスラーさんいわく、6歳から12歳までの間に愛情を受けなければ、もうずっと愛なんてものを抱くことはないんだそうです。 つまりは雲雀さんはもう手遅れってことか……とちょっと切なくなりました。 一生ぼっちで愛なんて知らない雲雀さんはかっこいいけど、なんだかすごく寂しいなあと思います。 友達とか仲間とか、作ってほしくないけど恋人とかと幸せに生きる未来だって、生まれたばかりの雲雀さんにはあったはずなのにね。いつからあんなになってしまったのやら。 なんてことを、ずっと考えてたせいで本を読む手がちょくちょく止まってしまいました。 リアルと二次元混同するなんて我ながらきもいけど仕方ない。 あんまりにも雲雀さんが謎すぎるからいけないんだよ! ただ、彼の頭は丸いので赤ちゃんのときにはわりと構われてたのかなってイメージ。いや、両親が忙しくてずっと寝かされっぱなしだったりすると、赤ちゃんって後ろ頭が扁平になったりするじゃないですか。 乳母的な人がいたのかな。おぼっちゃんだもんな。 あ、あとこの本のとあるエピソード(人殺しの部分じゃなく)を読んで、とある好きなオリジナルサイトの管理人さんがこの本読んで参考にしたんだ!ってことがわかってちょっと嬉しかったです。 犯罪者の出てくる小説ばかりあるサイトなんだけど、やたらとリアリティがあるというか詳しそうな雰囲気が作品からにじみ出ていたので(無知な私にも伝わるくらい)、 この方は普段どんな小説読んでるんだろう。海外ミステリーにしてもリアルだな。とずっと気になってたんです。 そうか。やっぱりこっち系が好きな方だったのか。 今は更新が停滞していて好きな連載の続きが読めないまま二年くらい経ってしまったけども。いまだに大好きで定期的に通っています。 あの連載完結するの見たいけど、これまでの作品が全部バッドエンドというか、犯罪者が不幸になって終わる結末ばかりなので見たくない気持ちも半々。 それこそ哀れな過去やらトラウマやらを持った登場人物が罪を犯す話が多いんで、かなり精神的にきます。 特にこの連載の犯罪者はあまりに可哀想で、どうか幸せになって欲しい!許されるところが見たい!と思うんだけど。 きっと容赦なく裁くんだろうな。 でもそんなところが好きだ。 話がだいぶ変わったけど、そんなわけで色々と考えさせられたり発見があったりな読書でした。 ついでに快楽殺人犯の心理とかいう、未読のレスラー本も買ってきたから読むのが楽しみ! 23:02 重要なお知らせ@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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