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きまぐれ日記

2012年12月21日(Fri)
【好きな】
サイトの管理人さんが紹介していた本、やっと読みました。
友人の本だと称していたけど実はご本人著作じゃないの〜と願望混じりに妄想していた例の本です。
まあ、可能性としては20%くらいかな、と思ってたんだけど。
いざ読んでみたら可能性が70%まで膨れ上がりました。
いやだってこれ。すごく、マニアックすぎるんだもん。
内容自体はさらっと明るい学園ものホラーに、所々のえぐさを加味したなんとも私好みな作品だったんだけど。しかも読みやすくて文章もこなれてて、え?ほんとに新人作家さん?なうまさなんだけど。
こう、ところどころで出てくるネタが非常にマニアック。
登場人物が読んでる作家とか、ドラマとか、映画とか、本とか、引用とか、なんかもう趣味がだだもれすぎだよ!
普通の学生はそんなの知らないよ!私だってサイト見てなかったら知らないよ!見てても知らないよ!
まあ、ご友人だから同じ趣味なのかもしれないけど、ここまで同じ趣味だったらもはや魂の双子レベルじゃないだろうか。
特に作家の列挙が、サイトで紹介してる人ばかりだったもんな。これでご本人じゃなかったら、ご友人はあの管理人さんを登場人物のモデルにしたに違いない。
読んでいて作者さんのオカルト的なものに対する造詣の深さをひしひしと感じました。
オカルトっていうか単純に読書家さんなんだろうなー。色んなものをたくさん読んでて、それがまたマニアックで楽しい。
こんなに物知りで本たくさん読んでて、かつ趣味だだもれな内容なのに、ご友人なんて信じられない。ご本人だろまじで。
まあ、覆面作家企画とかで好き作家さんの作品をあっさり外す私の予想70%なんてあてにならないけどね!
妄想は抜きにしても面白かったので、次回作がたのしみです。
今回ライトめな作品だったけど、もっと重いのも読んでみたい。
でもこの作品の続編も読みたい。シリーズ化してくれないかな。かつ他のも書いてほしい。
気になる作家さんがまた増えて幸せです。
京極先生も貴志先生もそうだけど、なにかしらのマニアックさが作品にだだもれな作家さんがほんとに好きです。
京極先生は妖怪。貴志先生は動物。この作家さんは、なんだろ。オカルトでいいのかな。ホラーかな。そっち系全般お好きなんだろうな。
もし仮万が一にご本人だった場合、サイトで扱う傾向の小説(オカルトではない)もいつか書いて下さるんだろうか。
妄想と期待するのは自由だと思うので、わくわく待ちたいと思います。

屍鬼も読み終わりました。
最初から最後まで、敏夫先生がかっこよかった。
あの千鶴を騙し討ちにする辺りが特にかっこいい。敏夫らしいというか。やられたままじゃ終わらないよね。うんうん。
久々に読んだら、やっぱり静信の思考は理解不能でした。
あの書いてる小説も謎だし(自分の心を探るために書いてるようなもんだよね)途中の行動も理解できないし、最後の決断もイミフ。
完全に別の星の住人です。
小説って、心理を描写してくれるから自分と違う思考回路の人のことも大体はわかるし、まあそれなりに理解できるじゃないですか。この人はこういう性格でこういう考え方だからこうなるのね、って。
静信についてはそれがさっぱりわからん。
すごく矛盾してるように感じるし、なんでそう至ったかもわからん。わからん。まじわからん。
多分私の見ている正義と、静信の正義がまるきり真逆なせいなんだろうなと思うけど、それもわからん。
私は人だし、若先生贔屓だから余計に理解できないのかも。
彼の決断も彼らの行く末も、だから肯定はできません。やってきたことを思うと、可哀想とすら思えないから沙子はあそこで死ぬべきだったと思う。
誰に感情移入するかで変わってくる話だから、人によってはあれがいい終わり方にもなるんでしょうね。個人的には後味の悪いエンドでした。好きだけど。
ちなみに個人的に一番可哀想だったのは、妙とその娘です。
なにも知らずに起き上がってきた母親と、母親が起き上がりだと知りつつもかくまう娘。
母は血を我慢して、娘は泣きながら手を切って、誰も襲わずひっそりしてたのに、あの終わりは可哀想すぎる。号泣した。
あとは徹の死んだときと夏野とのあれこれも切なかった。
父親がじわじわと事態を理解していくときと、夏野がじわじわ理解していくとき。どちらも嫌な予感の描写がうますぎてこっちまで胸が重くなった。
てーか徹が夏野を襲うシーンとか、他と比べてやたらと詩的というか文章キレイじゃないですか。
引き倒される夏野をやさしく支える手と、その冷たさの対比のところとか美しすぎるわ。
そら胸も痛くなるわ。
大量殺戮は相変わらずすごかったです。
太陽が燦々と降り注ぐ中、白茶けた村道を走る使い古したトラック。その上に無造作につまれた白い布からはみ出す血塗れの手足と荷台からしたたる血液をもろに想像してぞっとした。
死体がたくさん詰まれたシーンより、正に殺されたシーンより、このちらっとだけ描写されたトラックの上の死体が一番こわい。包まれてるのにこわい。
律子と徹のシーンも哀しかったです。この二人悲劇だよね。強い律子と自分が憎いのに殺せるほど憎めないことに苦しむ徹どっちも可哀想。
恵も篤もどちらかというと嫌いだったんだけど、最後はすごく可哀想でした。
てーかもう、皆可哀想。殺した方も殺された方も皆被害者だよ。
だからこそ、やはりあのラストは納得いかない。村人は被害者だと思えるのに、なぜか沙子たちは被害者だと思えない私がいます。
仮に被害者だとしてもだめだ。
たぶん死んでたら、生き延びてほしかった。と思ったんだろうけどね。
絵本の魔女が罰を受けずに逃げ延びたような不快感が残ります。
なんにせよ名作です。
何度読んでも面白い。

あとは『猫弁』と『満月ケチャップライス』読みました。
前者はドラマ化されたらしいですね。ふつーに面白かったです。
数々の伏線を綺麗にまとめて、なんというか伏線の達人みたいな本だった。
主人公が穏やかなんだけど、中に虚無的なものを本人さえ気付かないまま抱えているような人で。それがじわじわと判明していくところがすごくよかった。
虚無キャラ好きだ。
最後はこれでもか!ってくらいのハッピーエンドだったので、幸せな気持ちになります。
後味悪いの大好きだけど、やっぱりハッピーエンドもいいよね!
満月ケチャップライスは朱川本です。
まさかの某有名犯罪宗教をネタにした話で、読みながらヒヤヒヤしました。
朱川先生もっとぼかした方がいいんじゃないの。これ、誰が見てもどの宗教かわかっちゃうよ。
しかもその宗教の実態を詳らかにするためのノンフィクション寄りの話とか、批判するためのものとかでなく、主筋は別にあってそれを展開させるために出してきたものだったからほら。
大丈夫なんだろうか。もうないとはいえ、名前を変えて存在はしてるはずだから気になる。
話自体は面白かったです。ほっこりする部分と、そこから突き放すような残酷さがうまく混ざりあう朱川ワールド全開の話でした。
相変わらず子供書くのうまいなあ。
でもやはり某宗教が気になって、うまく浸りきれなかった。
完全フィクションでいってもよかったと思うんだけどな。

12:15

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