2009年01月12日(Mon)
【幸せな世界の作り方 MZD】
あぁ、神様。
私を独りにしないでッ
《幸せな世界の作り方》
馬鹿。キモい。ふざけるな。
死ね。
迷惑。邪魔。生まれなければ良かったのに。
死ね。
毎朝、
毎朝、毎朝
同じ言葉を浴びせかけられ、私はこの世界で独りきり。
誰も私の事なんて気にしない。
誰も私が死んだって気付かない。
誰も私が言ったって信じない。
気にするな。
いつもの事だ。
シカトされて、いじめられて、
そう。
辛いだけの世界なら、いっそ死んでしまえばいい。
消してしまえばいい。
私は、いつも屋上に来た。
悲しくて、泣きたくなると、此処に来た。
でも、そんな私も、今日で、さようなら。
自分の手首にカッターの刃を滑らせれば綺麗な赤い線。
ツゥと伝う赤い水は、私を死へと導いてくれる。
「お前、何してんの？」
不意に声をかけられて驚いたけど、なんかどうでもよかったからシカトした。
「シカトすんなよ～でさ、お前そんなに死にたい？」
「…死にたいよ。もう嫌だもん」
「俺が助けてやる」
「絶対無理」
「俺の世界に来い。俺の世界なら安心だ。」
「何ソレ、あなた何者？」
「俺はMZD。音楽好きな世界の神様。」
MZDが差し出した手を思わず握っていた。
「ようこそ。 」
微笑んだ彼は私の名前を呼んで頬にキスした。
20:47
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